喜んで走る弟とアスファルトの匂い

喜んで走る弟とアスファルトの匂い

ある晴れの日の夕方、少年はママからおつかいを頼まれて、はくさいとネギとぶた肉を買いにいくところであった。
少年はこっそり笑った。
今夜はお鍋だ!いやっほぅ!…と。
しかし、彼への試練は次の瞬間に起きた。
なんと、ポッケに入れていたはずのおつかい用の2千円が、どこにも無いのだ!
少年はお店の支払い所に並ぼうとする時、大丈夫だよね、とポッケの中に手を突っ込んで確かめてみたのだ。
そしてその時お金がないことに気付いたのである。
怒られるのを承知で、少年は手ぶらで家路につくことにした。
これからは、お金は靴の中か靴下の中に入れよう。
少年は涙をこらえつつ、そう決心した。

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